So-net無料ブログ作成

ミスドそっくりの「セブンカフェドーナツ」はどこで作る? [食文化]

昨日(2014年11月29日)はラーメン店の記事をアップしたんですけど、そこに記事の内容とはまったく関係のないコメントがついていたんです。
しかもそこに気になることが書いてあったんで、予定を変更してこの記事をアップします。
コメントへのレス代わりです。

まずはそのコメントをそのまま引用します。

「ミスド」ドーナツが「セブンカフェ」スイーツメニューに参加
ミスタードーナツ製造工場で製造されたドーナツが、セブンイレブンレジ脇(わき)設置ケースに入れられ、「セブンカフェ・ドーナツ」という名称で販売スタートした。
この販売メニューは、2014年10月から関西地区のセブンイレブン店舗で試験販売され、話題になっている。東京都・埼玉県・千葉県・神奈川県の1都3県では、2015年1月より販売開始予定だ。
ミスタードーナツの低価格のドーナツメニュー6種類をコンビニで購入できる企画だというが、なぜ雪被害も予想される厳寒期に実施なのかと苦言が出ている
by コンビニ最新情報


好評のセブンカフェでドーナツが販売される、ということをこのコメントで初めて知りました。
いつものように、情報に全く疎いとんちゃんですから。f(^^;)

調べてみたら、ネットでかなり話題になっている。w(*゚o゚*)w

新たな商品として「セブンカフェドーナツ」を販売する、とセブンイレブン・ジャパンが11月27日に発表したそうです。
今年10月末から関西地区の店舗で試験的に販売を開始し、その売り上げが好調だったため全国展開が決まったって。
2015年1月に首都圏を中心に販売を始め、8月末までに全国展開する予定ですって。

確かにコーヒーにドーナツってのは、相性がいいと思いますよ。
甘いドーナツに苦いコーヒーという味の対照がいい。
どっちも気軽に立ち食い、立ち飲みできる感じもあるしね。

 

さて、ネットでの話題は、まずはドーナツの出来に集中。
なんと、ミスドのパクリだ!っていうんです。w(*゚o゚*)w

パクリだっていうけど、どんくらい似ているのか?

全国のセブン-イレブンで順次発売!セブンカフェドーナツ
「えん食べ」の記事より。

ふむふむ、確かに見た目はよく似ている。

けど、味はどうなのよ?
ふだんドーナツをほとんど食べないとんちゃんですけど、やっぱり気になるところです。
実食記事を見つけました、この記事が詳しいみたい。
  タニーさん「セブンイレブンのレジ横100円ドーナツ全種類食べてみた」
   :http://tany1986.hatenablog.com/entry/2014/11/21/171614
ミスドのに似ているのと、違うのと、いろいろみたい。

 

そのドーナツ、値段が100円前後で、ミスドの値段の2/3。
ドーナツ市場を制している(?)ミスドへの影響は当然大きいでしょう。
ミスドのフランチャイザーはダスキンですけど、「セブンカフェドーナツ」全国展開の発表後に、そのダスキンの株価が下がったなんていう情報もあります。

 

で、その「セブンカフェドーナツ」はどこで作っているのか?
ここが問題なんです。
とんちゃんの記事についてコメントでは、「ミスタードーナツ製造工場で製造」とあるんですからさ。
もしもそうだとしたら、パクリじゃなくって、本物やん!

セブンイレブン・ジャパンのニュースリリースを確認しました。
  2014年11月27日セブンカフェ ドーナツ新発売!:http://www.sej.co.jp/company/news_release/012545.html
全国に24ヶ所あるセブン-イレブン専用のパン工場で1日2回揚げて、製造後3 時間以内に店舗に配送する、と書いてある。

セブン-イレブン専用のパン工場がミスドの工場ってことはないでしょう。
セブンカフェドーナツはセブン独自の工場でつくるということのようですね。

 

ところで、さっきも書きましたけど、コーヒーにドーナツは相性がいいと思います。
そしたら「フィリピンではドーナッツのコンビニ販売がポピュラー」だ、という記事がありました。
  Yasuo Iimuraさん「セブンイレブンがドーナッツを販売するらしいけど」
   :http://yasuoiimura.com/seveneleven-dounut.html

フィリピンのコンビニでは、セブンイレブンとミスタードーナッツ、ミニストップとダンキンドーナッツがそれぞれ提携して、レジ横でドーナッツを販売しているんだそうです。
フィリピンの方が先輩なんですね。

 

セブンに行くと、ついでにコーヒーも! って人も多いはず。
とんちゃんはほとんどしないけど、我が家ではカミサンがその手なんです。
これからは、ついでにドーナツも! ってことになりそう。

でも注意してくださいね。カロリーを。
ミスドのチョコファッション1個だと、353kcaもあるんですよ!(*^0゚)v
ご飯1杯分のカロリー(約240kal)よりも多いんですからね。


古代レンコンと大賀ハス [食文化]

昨日の記事のネタだった「古代れんこん」のことです。
長くなったんで別の記事にしました。

なんで長くなったか?っていうと、ネット上の情報が混乱、誤解だらけだったもんで、正確なところを書いたらこうなりました。
レンコン話(離婚話じゃないよ!)としては興味深い内容もありますけど、楽しい記事じゃないので、あえて読まなくってもいいです・・・。(〃´o`)=3

「古代れんこん」について。

「庄や」でいただいた「古代れんこん」は、千葉県成田市の有坂さんが生産するレンコンの商品名です。

そのレンコンは、真っ白な色で、蓮根を割ると白いふわっとした繊維質の糸を引く。
味はシャキシャキ感だけじゃなくモッチリとした舌触り、ほのかに感じる絶妙な甘みがある。
庄やHPの「古代蓮根」の紹介:http://www.daisyo.co.jp/products/agriculture/28.html

これが古代のレンコンとどういう関係なのか?

実は、れっきとした「古代蓮根」なるものがあるのです。
千葉市にあった東大農学部の検見川農場で遺跡が発掘され、故大賀氏(当時関東学院大学教授)がその遺跡からハスの種3粒を発見し、そのうちの1粒の開花に成功しました。1951年のことです。
そしてそのハスは「大賀ハス」と命名されました。
wikipedia「大賀ハス」

そのハスの種は「2,000年前のもの」とネットで紹介されていますけど、正確に言うとこうです。
ハスの種の上方層で発掘された丸木舟のカヤの木が、3075年 +/-180年前のものと測定され、それより1000年新しいとしても、少なくとも今から2000年前のものである、とされたのです。
この2000年前は縄文時代だったのか弥生時代だったのか、という問題はとりあえずパス。

ちなみに種が「検見川の泥の中から」というネット情報もありますけど、それは誤り。
遺跡があった農場の「泥炭層」の中から発見されました。
種が川の泥の中にあったら・・・腐っちゃいますよ。(^^)

さて、この「大賀ハス」はまさに古代ハス
それから収穫したものが「古代れんこん」です!
・・・・ってことだとわかりやすいんだけど、全然違うんです。(;´ρ`)

ハスはレンコンじゃないから。
なんて勘違いしないで下さいよ。
蓮(ハス)の根が蓮根(レンコン)ですから、同じものですよ。

そうじゃなくって、大賀ハスの根茎は太くても4cmくらいで、しかも太いところが短いから、食用には向かないんです。食べられないこともないでしょうけど、商業的な栽培は無理です。
大賀ハスは観賞用にはなっても、食用じゃありません。

というわけで、古代ハスである「大賀ハス」と「古代れんこん」とは、直接的な関係は全くないんです。
”大賀ハスから古代れんこんが作られた”、みたいな情報がネット上で氾濫しています。
でもそれって、まるっきりの誤情報なんです。

じゃぁ「古代れんこん」ってナニ?

その前にまずは食用のハスについて。
現在、日本で食用に生産されているレンコンは、日本の「在来品種」、とはいえ実は鎌倉時代や江戸時代に中国から入ってきた品種ですが、それと明治以降に中国から導入された中国品種とがあります。
スーパーで普通に売られている、ずんぐりと丸い形のレンコンは、実はほぼ中国種なんです。
それに対して在来種は細長い形です。これはほどんど市場に出回っていない。
食感も違っていて、中国種はシャキシャキしているけど、在来種の方がシャキシャキ感がやや弱くて、粘りがあり、切ると糸を引くそうです。

れんこんの産地は、ブッチギリで茨城県が1位、そして2位が徳島県。
茨城県の品種は丸々とした「金澄(かなすみ)」系が中心で、徳島県などではやや細くて在来種と中国種の中間みたい「備中種」です。
この違いは、レンコンの食感に対する東と西の好みの違いからきているようです。
関東ではシャキシャキした食感のレンコンが好まれる。
それに対して、西日本ではネットリ、ホクホクな食感が好まれるそうです。

そして古代れんこん。

さて有坂さんは、昔食べた在来種のレンコンの味を作り出そうと努力したんですって。
そして10年の努力の後に完成したのが「古代れんこん」。
疑問なのはその種は在来種か中国種かってこと。
実は中国種なんです。
「古代蓮根」ができるまで。:http://ameblo.jp/kakisawa-aya/entry-11348259441.html

もしかしたら金澄系かもしれません(不詳)。
こうして有坂さんは、品種改良をしたわけではなく、栽培方法、土作りを研究されたのです。

そして有坂さんは、大賀ハスにあやかってその自らのハスに「古代れんこん」という商品名を命名したんだそうです。

有坂さんは、「庄や」HPのビデオで古代ハスのレンコンは食味食感がとてもいい、と言っています。
しかしそれ、大賀ハスじゃなくて、在来種のことじゃないかと思うんですけど、よくわかりません。


しるこ、ぜんざい、亀山の由来:その名称と調理方法 [食文化]

昨日の記事に書きましたように、滋賀県の食堂で、「しるこ」、「ぜんざい」に加えて「亀山」と料理名を知りました。
この3つはどう違うんでしょうか?

調べてみたら、「しるこ」と「ぜんざい」の区別は関東と関西では違っているそうです。
整理するとこんなこと。

    関西 関東
汁気あり こしあん しるこ しるこ(御膳汁粉)
汁気あり つぶしあん ぜんざい しるこ(田舎汁粉)
汁気なし つぶあん 亀山 ぜんざい(小倉汁粉)

「お汁粉とぜんざい違い」:http://www.rcc.ricoh-japan.co.jp/rcc/breaktime/untiku/130925.htmlなど

なるほど面白いですね。

しかしこの整理は正確じゃないんです。

調理方法の考察が無い!っていうのが、とんちゃんの批判です。
以下、さらに探求してみます。(^○^)

それぞれの名前や由来をさらに探求!

まず「汁粉」。

汁粉は、「小豆の餡を水でのばして汁として砂糖を加えて煮、中に餅または白玉などを入れたもの。」(広辞苑)ということだそうです。
その「小豆の餡」が、「こし餡」か「つぶし餡」かによって、出来上がるものが違ってきます。
どちらにせよ、餡からつくるのであれば「しるこ」と呼ぶことができます。
小倉汁粉は粒々の小豆が入っていますけど、蜜煮にした小豆を汁粉に加えているもので、やはりベースは「しるこ」なのです。

ところで、餡を水でのばして汁状にするから「汁」なんですが、なぜ「粉」がつくのか
これには諸説があります。
さらしあん(水分4~5%程度に乾燥させた餡)は粉のようだ、古には具のことを「こ」と言ったなど。
でもこれらは全然違うと思うんですよ

「こ」は愛称でしょう。「わんこ」の「こ」です。
しかも「あんこ」から作った「しるこ」という関係にある思います。
これがとんちゃんの解釈。この方がずっと素直。



次に「ぜんざい」

関東では、「こし餡」でも「つぶし餡」でも、餡からつくれば「しるこ」と呼びます。
関西でも調理方法は同じですけど、「つぶし餡」からつくったものを「ぜんざい」と呼ぶ。

その「ぜんざい」の語源は?

これまた2つの説があります。
1つは「善哉」説、もう1つは出雲の「神在餅」説です。

「善哉」説では、「すばらしい」を意味する仏教用語の「善哉」が語源だとする説です。
夫婦善哉の「善哉」と同じですね。(*^^*)

「神在餅」説はと調べると・・・なんと!
「出雲ぜんざい学会」なるものがありました。
  出雲ぜんざい学会:http://www.1031-zenzai.com/
そこにしっかりと説明があります。

ぜんざいは、出雲地方の「神在(じんざい)餅」に起因しています。
出雲地方では旧暦の10月に全国から神々が集まり、このとき出雲では「神在祭(かみありさい)」と呼ばれる神事が執り行われています。
そのお祭りの折に振る舞われたのが「神在(じんざい)餅」です。その「じんざい」が、出雲弁(ずーずー弁)で訛って「ずんざい」、さらには「ぜんざい」となって、京都に伝わったと言われています。
「ぜんざい」発祥の地は出雲であるということは、江戸初期の文献、「祇園物語」や「梅村載筆」(林羅山筆:儒学者)、「雲陽誌」にも記されています。


旧暦10月は「神無月(かんなづき)」と言います。神様がいなくなる月ってことです。
なんで神様がいなくなるか、っていうと、全国の神様たちが出雲(出雲大社)に集合するからなのです。
逆に出雲では、全国の神様が集まってくるから「神在月(かみありつき)」と言っています。
五十万の神さんが集まるんですから、そらもう、神さんのラッシュ状態でんわ!(^○^)
そのときに振舞われる餅入りの「神在餅」が語源だということです。

とんちゃんは、「神在餅」説を支持します!
この説だとすると、江戸時代には近畿に「ぜんざい」があったことになります。

でもここでちょっと問題なんです。
この「神在餅」は、小豆を餅と一緒に煮る「小豆雑煮」と呼ばれています。
「神在餅」は餡からつくらないで、小豆を煮てつくるのです。
しかし「しるこ」は餡を水で延ばすのです。
おわかりでしょうか。

「しるこ」と「神在餅」は、調理方法がまったく違う
レシピが違うのです。

関西、というかたぶん京都に「ぜんざい」のレシピは伝わらずに、その名称だけが伝わった
で、つぶし餡のしるこを「ぜんざい」と呼ぶようになった。どうもそういうことのようです。

 

さて最後は「亀山」です。

語源にはこれまた2つの説がある。
1つは、上質な小豆の産地で有名な丹波にある亀山に由は来する、という説明があります。
いかにももっともらしい。でもなんで、丹波じゃなくて亀山なんだ?

もう1つは、「亀山屋」説。
岐阜県の小屋名(現関市)出身の亀山さんが、明治30年頃に大阪の天満で「亀山屋」という餅屋を開店し、そこで小豆をつぶしていない田舎ぜんざいを売り出したところ評判になり、「かめやま」と呼ばれるようになった。
http://www.sudadenki.com/koganedamura/zenzai.htm

とんちゃんは、亀山屋説を断然、支持します。
明治30年代ですから、かなり新しい時代のことです。

当時、大阪にあった「ぜんざい」はつぶし餡をのばしたもので、小豆は潰れている。
これに対して「かめやま」は「小豆をつぶしていない」田舎ぜんざいだった。
たぶん小豆を煮て砂糖を加えたものと思います。

これは「神在餅」と同じ小豆雑炊です。
神在餅と同じレシピが初めて大阪に伝わった、ということになります。

しかも当時の「かめやま」は汁があったようです。
それが今の「亀山」のように「汁なし」になったのはその後のことだったのでしょう。

現在は、ぜんざいは小豆餡から作らずに、小豆を煮てつくっているのでないでしょうか。
そうすると亀山になってしまって、差がなくなる。
そこで亀山は汁なしに変化していった。っていうか誰かが変化させたんでしょう。
この変化の経緯については、まったく手がかりがありません。


大阪・珉珉と渋谷・珉珉、そして焼餃子 [食文化]

昨日は大阪に本店がある「珉珉」の虎ノ門支店でのランチを記事にしました。 
そしてとんちゃんが好きだった、今は無き渋谷の「珉珉」。
この2つはどういう関係なのか?これが今回の1つめのテーマです。
そして、焼餃子の発祥地、元祖焼餃子はどこ?これが2つめのテーマです。
それらに絡んで「宇都宮みんみん」との関係、さらに「珉珉」という名の由来についても触れましょう。

続きを読む


「ほっかほっか亭」と「ほっともっと」の争い [食文化]

一昨日の「ほっかほっか亭」の記事で、「ほっかほっか亭」の「九州地域本部(山口県を含む)を管轄していた(株)プレナスが、(株)ほっかほっか亭総本部と商標権を巡り対立。2008年にほっかほっか亭から離脱して「HottoMotto」(ほっともっと)に転換。」などと書いたのですが、実はこの問題、かなりのホットイシューだったんです。

4月1日のNHKニュースで「「ほっともっと」約11億円の支払い確定」なるニュースがあったのです。
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20140401/k10013415821000.html

弁当の販売店のフランチャイズ契約を巡り「ほっかほっか亭総本部」と「ほっともっと」のブランドで店舗を展開する会社が争った裁判で、「ほっともっと」側の契約違反を認めて10億円余りの支払いを命じた判決が最高裁判所で確定しました。
持ち帰り弁当の販売店をチェーン展開している東京の「ほっかほっか亭総本部」は、かつてフランチャイズ契約を結び現在は「ほっともっと」のブランドで店舗を出している福岡市の「プレナス」に対し、契約違反があったとして裁判を起こしていました。
1審は訴えを退けましたが、東京高等裁判所はおととし、「フランチャイズ契約が完全に切れる前から新しいブランドで宣伝を始めたことなど契約違反があった」と指摘して、プレナスに10億9000万円の支払いを命じていました。
これについて最高裁判所第3小法廷の寺田逸郎裁判長は1日までに上告を退ける決定を出しました。
この結果、プレナスに10億9000万円の支払いを命じた判決が確定しました。

wikipedia「プレナス」などによると、この提訴は「ほっかほっか亭総本部」が2008年12月16日に東京地裁に105億9630万7461円の損害賠償と遅延損害金の支払を求めたもの。しかし2010年5月11日に請求棄却判決がされ、プレナスの全面勝訴となった。そこで総本部は賠償額を23億2698万円に減額して控訴し、2012年10月17日の東京高裁判決では総本部側の賠償請求が一部(10億9008万円)認められるという逆転判決が出た。
プレナスが最高裁へ上告したしましが、先に紹介した4月1日の判決で上告が退けられて、判決が確定したというもの。

分裂劇はかなり激しい関係みたいです。
「ほっともっと」と「ほっかほっか亭」との係争関係はこれだけではなく、かなり根が深いようなのです。

プレナスは、ほっかほっか亭総本部がフランチャイズ契約の更新を拒絶したため、独自チェーンの立ち上げを余儀なくされたことを理由に、総本部に対して約20億円の損害賠償を求めた訴訟を提起した。
2012年1月30日に、東京地裁判は「契約更新を拒絶できるやむを得ない事情があったとはいえない」としてプレナスの請求の一部を認め、ほっかほっか亭総本部にプレナスへ請求の1/4である約5億円の支払いを命じる判決を出した。
しかし東京高裁での控訴審で2013年6月27日、「プレナス側に信頼関係を破壊する行為があり、契約更新の拒否には正当な理由があった」として一審判決が破棄され、プレナスの請求が棄却される。

敗訴したプレナスは最高裁への上告を断念し、「控訴審の判決内容は不当なものであるが、最高裁においては控訴審の判決内容について実質的に踏み込んだ判断を行わないのが原則」とした上で、むしろ、「経営資源をより前向きな方向に使うことを優先させた」と、7月4日付のリリースを発表した。http://www.franja.co.jp/news/7905

時期的に見て、この間にあった「ほっかほっか亭総本部」による提訴に対する2012年10月17日の東京高裁判決が影響しているように思えます。
こうして「ほっともっと」のプレナスは全面敗訴になっています。

冒頭に商標権を巡る対立があったと書いたように、両者の関係はその前から悪化しているのですが、そのドロドロした関係の紹介はやめておきましょう。
ともあれ、両者の争いには終止符が打たれた、といえそうです。

なお両者の争いについて詳しくはこちらをどうぞ。
「「ほっかほっか亭」不毛な分裂劇に勝者はいない」http://diamond.jp/articles/-/6650
「ほっかほっか亭分裂騒動はその後どうなったか」http://www.timesteps.net/archives/818612.html
「ほっかほっか亭分裂騒動(1)~(4)」
 http://wantetsu.blog61.fc2.com/blog-entry-467.html
 http://wantetsu.blog61.fc2.com/blog-entry-469.html
 http://wantetsu.blog61.fc2.com/blog-entry-472.html
 http://wantetsu.blog61.fc2.com/blog-entry-473.html


遠藤哲夫著「大衆食堂の研究」を読む(3):大衆食堂と食生活 [食文化]

遠藤哲夫『大衆食堂の研究』(1995年、三一書房)というスゴイ名前の本の紹介をしています。

 

大衆食堂の研究―東京ジャンクライフ

大衆食堂の研究―東京ジャンクライフ

  • 作者: 遠藤 哲夫
  • 出版社/メーカー: 三一書房
  • 発売日: 1995/07
  • メディア: 単行本

 

この本はとっくに絶版ですが、著者がネットで全文公開していますので、そこで読むことができます。
 http://entetsutana.gozaru.jp/kenkyu/kekyu_index.htm

今回は大衆食堂が示す食生活について紹介してみます。

続きを読む


遠藤哲夫著「大衆食堂の研究」を読む(2):大衆食堂の歴史 [食文化]

遠藤哲夫『大衆食堂の研究』(1995年、三一書房)というスゴイ名前の本の紹介をしています。

大衆食堂の研究―東京ジャンクライフ

大衆食堂の研究―東京ジャンクライフ

  • 作者: 遠藤 哲夫
  • 出版社/メーカー: 三一書房
  • 発売日: 1995/07
  • メディア: 単行本

 

この本はとっくに絶版ですが、著者がネットで全文公開していますので、そこで読むことができます。
 http://entetsutana.gozaru.jp/kenkyu/kekyu_index.htm

「研究」なんて大それた題名だけど、実は編集者が題名に「研究」をつけたまでで、と著者は言っています。でもなかなかに研究的なアプローチがあります。

今回は「大衆食堂」の歴史の部分を紹介しましょう。

続きを読む


遠藤哲夫著「大衆食堂の研究」を読む(1):めしを食うとは [食文化]

弊ブログには食堂がときどき登場します。
食堂の料理は大衆食であり、また地元の食でもあり、庶民、地方の文化だと思っています。
でもそんな食堂がどんどん無くなっています。
とんちゃんも食堂で、ただ食べているだけじゃ能がないなぁ、と大衆食に関する書籍をボチボチと読んで、弊ブログでもときどき紹介しようと思いました。

ってことで、先日、遠藤哲夫『大衆食堂パラダイス!』(2011年年、ちくま文庫)を紹介しました。http://onhome.blog.so-net.ne.jp/2014-02-22

今回はそれに引き続いて、遠藤氏の前著作『大衆食堂の研究』(1995年、三一書房)というスゴイ名前の本を紹介します。

大衆食堂の研究―東京ジャンクライフ

大衆食堂の研究―東京ジャンクライフ

  • 作者: 遠藤 哲夫
  • 出版社/メーカー: 三一書房
  • 発売日: 1995/07
  • メディア: 単行本

ただしこの本は、とっくに絶版。
わたしは図書館で借りましたけど、著者がネットで全文公開していますので、そこで読むことができます。
http://entetsutana.gozaru.jp/kenkyu/kekyu_index.htm

この本、グルメブームの風潮を批判して、「めしを食う」ことの意義を問うているんです。
「あとがき」でこう書いてあります。

「注文してから何分でできあがり盛りつけがどうで、味がどうで、雰囲気がどうでなどと外食を評価することは悪くはないが、めしくうということは、はたしてそれだけかということを、おれたちはもっと考えてみる必要があるのだ。」(p.219)

これに同感です。

弊ブログでは、遠藤氏が批判するそんな内容ばかりを書き連ねている感じですけど、しかしとても「同感」します。

またこうも書いてあります。

「この本でくそまじめに食生活を考えてほしい、といったら笑われるだろうか。
でもおれはくそまじめにくうことを考えていた。
どんなめしのくいかたをすべきかということについて、おれたちは何も考えなくなっているように思う。そして、こんな基準で食生活を判断することになれきっている。
  一、貧しいか、豊であるか、あるいは贅沢か。
  二、便利かどうか。
  三、新しいかどうか。
だいたいコンビニていどの豊かさと便利さと新しさが、都会的生活の象徴であり、相場になっているようだ。
そのことに異議申し立てをしようというわけではないが、食生活へはもっといろいろなアプローチがあっていいはずだ。」(p.219)

「豊富」、「便利」、「新い」が食生活の基準ではないのだ、と。
しっかり異議申し立てています。

著者が大衆食堂を取り上げたのは、そのアンチテーゼとしてなのです。

なぁーんて、書いたけど、この本自体はとっても軽いタッチで書かれています。
そうなんですけど、ちょいとマジメに内容を検討しようかなって思います。

続きを読む


プレスハムとチョップドハム [食文化]

昨日の記事でホテルの朝食に「チョップドハム」というのが出ました。
プレスハムっていうのは昔から知っているけど、チョップドハムという名は初めて聞きました。

これが朝食に出たチョップドハムです。
改めてよく見ると、実はよく見かけるハムですなぁ。

チョップドハムって何なのかをググってみたら、あいまいな情報が多くてビックリ。
「JAS規格に適合せず、肉塊の大きさが小さく、つなぎの割合が多いプレスハムに類似した製品」なんていう説明なんです。
チョップドハムってそんなにいいかげんなものなのかしら。

さらにググると、今ではいちおう基準があることがわかりました。
そこを記事にして、ハッキリさせることにしましょう。

続きを読む


遠藤哲夫氏の『大衆食堂パラダイス!』を読む(3):後半 [食文化]

大衆食に関する書籍として遠藤哲夫氏の『大衆食堂パラダイス!』(2011年年、ちくま文庫)という本を紹介しています。

本書は著者遠藤氏の「おれの大衆食堂物語」であり、「昭和30年代にして1960年代の大衆食堂」の片鱗を留めている食堂が著者の「大衆食堂パラダイス」です。
一人称で語られる大衆食堂への熱い思いは、この本を読むとズンズンと感じます。

全編がこれ「おれの大衆食堂物語」のエッセーなのですが、その中から大衆食堂と大衆食に関する著者の考えを読み取ってみようと思います。

一昨日は本書のテーマをまとめました。
昨日はその内容の前半、今日はその後半部分を記事にします。

大衆食堂パラダイス! (ちくま文庫)

大衆食堂パラダイス! (ちくま文庫)

  • 作者: 遠藤 哲夫
  • 出版社/メーカー: 筑摩書房
  • 発売日: 2011/09/07
  • メディア: 文庫

続きを読む