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めしばな刑事タチバナ:第6話 ポテトチップス紛争 [ めしばな刑事タチバナ]

「めしばな刑事タチバナ」の第6話は「ポテトチップス紛争」
脚本:田口佳宏、監督:宝来忠昭です。

5月22日の放映からずいぶんと日が経っちゃった。
ただポテチだけがいっぱい出てくるドラマなので、パスしようかと思っていたんです。
しかもタチバナの主張がわかりにくかったし・・・。

でも遅ればせながらアップすることにしました。
内容はいつものように以下のこと。
◆「めしばな」のネタ
◆タチバナの熱い語り
◆タチバナの主張
◆立花流レシピ

今回は「主張」と「レシピ」の順序を入れ変えてあります。

ちなみこの回は、婦警たちが前面に出ているので、第3部の「甘味部」はお休み。

◆「めしばな」のネタ

ドラマでは恐ろしい種類のポテトチップスが登場します。
紹介されたネタと原作とを比べましょう。

メーカー商品名原作
コイケヤ出前一丁チップス
ポテトチップスのり塩、ガーリック第72ばな
ポテトチップス 九州うまくちしょうゆ味、
山わさび味
カラムーチョチップス (オリジナル)
ホットチリ味
第72ばな
第95ばな
ジャガッツ ビーフコンソメ味第73ばな
すっぱムーチョチップスさっぱりビネガー味第72ばな
リッチカットサワークリームオニオン、
旨味バーベキュー
ピンクの塩と胡椒
リッチコンソメ
第72ばな
カルビーポテトチップス(デフォルト)、
うすしお味、
コンソメパンチ、
フレンチサラダ
第72ばな
ルイジアナ第73ばな
こんぶしょうゆ、
北海道バターしょうゆ味、
白しょうゆ、
関西だししょうゆ、
かき醤油味、
九州しょうゆ
石垣島ラー油味
博多めんたいこ味
宇都宮焼き餃子味
贅沢塩キャラメル
ポテトチップス ギザギザ味わいしお味、
コク深いチキンコンソメ
のりしお
第72ばな
うま辛ポテト ヒ~ハ!!第72ばな
エスニカン 復刻版第95ばな
ピザポテト第72ばな
山芳製菓わさビーフ(デフォルト)、
MAX、HARD、RICH
第74ばな
ポテトチップス北海道溶かしバター醤油味
明太マヨビーフ
焼肉カルビ味
第74ばな
 マヨビーフ・BOMB!
北海道コクチーズ味
唐揚げ味
第74ばな
甘酒味
ロイズポテトチップチョコレート[オリジナル]
ソシオ工房フラ印うすしお味第73ばな

 

原作では、第71~74ばな「ポテトチップス紛争 その1~4」がメインで、さらに第95ばな「ああ激辛ブーム その1」に激辛ポテトチップスが登場します。
ドラマのポテチの多くは原作にも登場しています。
でも原作になかったものもドラマでは色々と登場しています。
その1群が地域限定味のポテチです。

 

◆タチバナの熱い語り

◇タチバナ「カルビー」と「コイケヤ」を語る

ポテトチップスを巡って、ドラマではカルビー派の麻里コイケヤ派の佐々木が激しく対立する。
そこにタチバナが登場。

すさまじい勢いで人気商品を次々と世に送り出している2大ブランド
それがカルビーとコイケヤだ。
この2人はまさに世の中の縮図。

麻里ちゃんはカルビーのどこが好きなの?
麻里「それは・・・カルビーのポテチって、薄くて上品な気がする。」

スライスの厚みは収穫したジャガイモの品質しだいで色々と変わるらしいが、俺が個人的に調べたところ、平均してカルビーの方がやや薄めの商品が多いという印象だ。

代々木「わたしはコイケヤの歯ごたえが好きなの。それに、ほんのちょっと焦げかけたようなところも香ばしくって好きなの。」

ここの2極対立は、原作では、カルビー派の並木コイケヤ派の佐々木の対立になっています。

カルビーとコイケヤの特徴は、カルビーが「薄い」のに対して、コイケヤが少し厚い「歯ごたえ」と「焦げかけたような・・香ばし」と語られている。
そういう意味では、両者は棲み分けているって感じですね。
ここらの語りは原作とほぼ同じです。

原作では、タチバナがさらにこんなことを言います。

40年近くチップスを積極的に食べてきた俺には、”悟り”に近いものも見えてきてな・・・。
ハッキリわかった日には興奮して眠れなかった。
・・・ようするに、カルビーのポテトチップスは”カルビーの味”がするし、コイケヤのは”コイケヤの味”がするんだ

なんだかスゴイことを言っているような・・・
ぜんぜん凄くないような結論です。o(^▽^)o
ようするに両者は棲み分けているってことなんです。

 

◇タチバナ「山芳」を語る

さらに「山芳」を語る。

お前たち、油断するのは速いぞ。まだ大事な第3極が残っている。
山芳派だ。
こいつは知ってるだろ。

取り出すのは「わさビーフ」

わさびとビーフの組み合わせは異色に見えるが、要するにロースビーフ味ミーツ80年代激辛ブームといった感じだ。

ちなみにこの牛のキャラクターの名前は「わしゃビーフ」。
(中略)
とにかく、いまの山芳は痺れるラインナップなんだ。
種類はたくさんあるのに、あえて「のり塩」と「コンソメ」を用意していない潔さ。

山芳のことを、ドラマでは「第3極」と言っています。
しかし原作ではそうは言いません。
タチバナが自分のことを「ヤマヨシ派かもね」と言っているだけです。

そもそもカルビーとコイケヤの超大国に次ぐ第3極、ってのは言い過ぎでしょうね。
ちなみに原作では「会社の名前はあまり知られていないが・・・4番バッターは1987年に発表したお馴染みの「わさビーフ」」とタチバナが言っていますもんね。

ところで、「わさびとビーフの組み合わせは異色」というあたりがドラマも原作も同じ。
しかし、ワサビとビーフの組み合わせは異色じゃない!
ローストビーフには、かならずホースラディッシュが添えられます。
あれは「西洋わさび」あるいは「山わさび」と呼ばれているものです。
清流で栽培する本わさびではなくて、畑で栽培するわさびです。
だから「ビーフとわさびの組み合わせはお決まり」というのが正しいんです。

 

◇タチバナ「フラ印」を語る

日本のポテトチップスの元祖「フラ印」を語る。

これだけ女子がそろっていて、なぜ、だれも「フラ印が一番オシャレよね」って話をしないんだ。
フラ印はポテトチップスの元祖だ

ここも、しっかり原作にあるんです。

 

◇タチバナ「ポテトチップス大河ドラマ」を語る

「フラ印」のことから、タチバナがポテトチップスの歴史の講義を始める。
その最後には、タチバナの主張も出てくる。

そしてここから始まるんだ。壮大なる「ポテトチップス大河ドラマ」が。

【Episode 1 ポテトチップス誕生

そもそもポテトチップスは1800年代の中頃、ニューヨークのレストランで”料理”として誕生。
それが1930年頃、スナックとしてパッケージ販売され、全米各地で大ブームを巻き起こしたという変遷がある。

【Episode 2 ポテトチップス日本へ

そのアメリカの大ブームに反し、日本人には全く見向きもされなかったポテトチップスを日本に広めた伝道師がいます。
それがハワイに戦前住んでいた濱田音四郎さんです。

1940年代後半、帰国した濱田さんがハワイで培った技術をもとに会社を立ち上げて「Hula's Brand」チップスの販売を始めたんです。
最初、米軍キャンプぐらいにしか相手にされなかったのを根気よく営業を続け、「薄切り馬鈴薯揚げ」を徐々に世間に浸透させていった。
しかも、なんと濱田さんは業界発展のためにと、あえて製造方法に特許を取らず、ライバル会社にも快く製造方法を技術指導したんだ。

【Episode 3 2大ブランド誕生】

その後、おつまみ製造会社だった湖池屋の創業者であり、前会長の小池和夫さんがポテトチップスの味に感動、開発に着手。
そして1962年、日本人向けフレーバーの記念すべき第一弾が打ち出された。
それが「のりしお」だ。

1975年、大手スナックメーカーのカルビーが参戦。
当時1袋150円だった相場に対し、カルビーが定価は100円。
そのカルビーの存在感を値段以外で決定づけたのは、78年に打ち出された新たなる味覚の扉・・・コンソメパンチ

2大ブランドのライバル関係はそのあとも延々と続く。

【Episode 4 第一次激辛ブーム】

そして80年代の中頃、第一次激辛ブームが到来。
このとき湖池屋が出したのが「カラムーチョ」。
一方のカルビーは「ヒーハー」。さらに「エスニカン」。
(中略)

【Episode 5 現在のポテトチップス】

そして現在のポテトチップス業界は完全に成熟期を迎えている
ノーマル型、波型、堅揚げ型、この3つのタイプを基本としながら、期間限定、地域限定を打ち出したりしながら、新たなフレーバーの開発にシノギを削っているんだ。

なるほどねぇ、と感心です。

この内容は、原作の第73ばなで語られるものとほぼ同じ。
「Episode 1~5」という命名はドラマオリジナルです。
「第1次激辛ブーム」という言い方は、第95めしばな「ああ激辛ブーム その1」で出てくるものです。

 

◆タチバナの主張

ドラマでの台詞「新たなフレーバーの開発にシノギを削っている。」は、原作では「新しい味付け(フレーバー)の開発にシノギを削っている。」とあります。
「味付け」と書いておいて、わざと「フレーバー」と読ませている。
ここはポテチに関するタチバナの主張へつなげる導入になっていると思います。
原作では次のような語りがあります。

俺的に今の山芳打線はシビれるね・・・。
種類はたくさんあるのに、なんと「のり塩」と「コンソメ」を用意していない。
2大メーカー以外の国内ブランドのほとんどが守りを固めて「しお」「のり塩」「コンソメ」3種以下に絞り込んでいく中で・・・積極的かつ大胆にドメスティックな活路を切り開いている。
あらためてポテトチップスとは何かを問われた気がするね。

ここで五島が「立花さんにとってポテトチップスとは何なんですか。」と踏み込む。

いきつくところは、”粉”のデリカシーかもな。
おれなんかもうここんとこ、粉の中の”塩分”ですから。

この後、国内ブランドの塩へのこだわりについて語ったあと

あれ(ポテトチップス)は、イモと油と粉がおりなす総合芸術なんだ

これが原作でのタチバナの結論です。
「粉」の内容は、1つには塩だけれども、「のり塩」と「コンソメ」や激辛といった香りと味をあわせたフレーバーを作り出す調味料全体のことを指している。
そうした調味料と油とによる味付けがポテトチップスの本質なんだ、と。

ここからさらにタチバナは、新たな傾向を批判する。

キミ(五島)は今・・・俺が最も懸念している由々しき問題に触れたぞ。
最近広まりつつあるポテトチップスの健康志向ブームだよ。
オリーブオイルやアボカドオイルで揚げたり、揚げないでカロリーオフしたり・・・、化学調味料や塩分をカットしたり・・・。
俺に言わせてもらえばそっち系は”食べた気”がしない
(中略)
いきすぎた例だとイギリス産で塩すら使うのをやめた「メイキッド」なる完全味なしの健康ポテトチップスもある。
食べてみたが絶対おかしい。

調味料、塩、そして油あってこそのポテトチップスであり、それをカットしたものはポテトチップスではない。
「食べた気がしない」とう言い方をしていますけど、そう結論しています。

ただしタチバナのポテトチップス論は、あくまでも日本のポテトチップスとは、という視点で行われていることにも注意したい。
コイケヤの「のり塩」が「日本人向けフレーバーの第一弾」であり、そこから発展して山芳が「積極的かつ大胆にドメスティックな活路を切り開いている」という。
タチバナは、外国産を含めたポテトチップスそのものを云々しているのではなく、あくまでも日本のポテトチップスに限定して語っているんです。

保守派で原理主義者のタチバナですけど、ポテトチップスについてはやや違う。
日本のポテトチップスとは、フラ印ではなく、コイケヤの「のり塩」に始まる日本的フレーバー路線にあると言いたいのでしょう。

 

◆立花流レシピ

◇ポテチーズ

ポテトチップスを使ったレシピが紹介される。

ポテトチップスには想像力をかき立てられる魔法の食材という一面もあるだろう。
砕いてサラダに散らせばアクセントあるトッピングになるし。

ポテトチップスとチーズを交互に載せてレンジで1分

最後にパセリを散らして、タバスコをドバドバかける。
タバスコの赤、パセリの緑、チーズの黄色が織りなす、3食のミクスタシー・・プテチーズ。

そうか!こういう食べ方があるのか!という驚きをおぼえるレシピです。

 


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式守錦太夫

私はほとんどポテチを食さないのですが、
湖池屋・カルビー・山芳の話は、
深夜番組「カノッサの屈辱」並みに面白いですね。
粉のデリカシー・・すごいです、表現が。
ワイン好きも日本酒好きも、よくこの手の議論をしますよね。
主語を「メルロー」「山田錦」に変えれば、なんでも通用しちゃいそうです。
by 式守錦太夫 (2013-07-12 00:53) 

式守錦太夫

「カノッサの屈辱」みたいな、面白さですね。
主語を「山田錦」「ボルドー」に変えれば、
日本酒やワインでも通じそうな話題です。
「粉のデリカシー」――そういうことを言いそうな人、多そうですね(笑)

by 式守錦太夫 (2013-07-12 00:55) 

とんちゃん

> 式守錦太夫さん
コメントを承認制にしたのでお手を煩わせています。

深夜番組「カノッサの屈辱」って、知らなかったですけど、
きっとそのパクリでしょうね。

「粉のデリカシー」って、いかにもっていう表現ですね。
これは原作の表現ですけど、その原作が実に面白いんですよ。
その原作を超えた面白さをドラマで表現していると思います。
by とんちゃん (2013-07-12 09:45) 

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