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料理も人も最高のどて焼き屋 島正@名古屋 [飲みある記]

名古屋市内に泊まり。夜は名古屋名物で一杯やろう!
高めなら名古屋コーチンか櫃まぶし、安めに手羽先か・・・、そうそう「どて焼き」がある。
ここはB級未経験の「どて焼き」に決め!

目指したのは「島正」という店です。

着いた時刻が7時半。カウンターだけ15人程度の店は、まさに盛況。常連らしきお客でいっぱいです。
スズ君が扉を開けて「3人なんですけど・・・。」と言ってみたけど、”あぁ、こりゃダメだな・・”っていう感じ。
別の店に行こうかぁ・・・、って引き下がろうと思うと、どうも様子が違います。

カウンターの客が、少しずつ横に移動しているじゃないですか。
そしてついに、私たち3人用の席がカウンターの端に出来ました。
一見の客にここまでしてくれるなんて、感動ものです。

ずれてくれたお客にも「すみません。」「ありがとうございます。」とお礼しまくり。「2割り増しだよ!」なんて言う客もあって、座る前から店の和やかさが伝わってきました。

店名の「島正」は「しましょう」と読みます。
妙な名前だなって思ったら、HPによると、面白い由来があるそうです。

このお店、もともとは「きむらや」という名前だったそうな。
1960年(昭和35年)頃、近くの御園座で公演を終えた新国劇俳優の島田正吾が店に立ち寄って店をとても気に入り、以後、名古屋に来るたびに店に来たそうだ。そしていつしか「島田正吾の店」と呼ばれるようになり、本人の島田から新国劇の紋の入った「のれん」をもらい、屋号を「島正」に改めたのだそうです。

入り口脇に漢字がが並んだ行灯があります。
「有朋自遠方来不亦楽乎」

えぇっ!論語ですよ!
「朋(とも)あり遠方より来(きた)る、亦(また)楽しからずや。」だ。
ただ者ではない店ですぞ。

さて、入り口近くに空いたカウンター席に3人並んで座る。
カウンターの中には、ご主人夫婦と息子さんらしきお兄さんがいます。
まずはビール。
ヱビスの瓶ビールが出てきました。ヱビス、いいですね~。

突き出しは、シラスおろし。
日本酒のアテにいいですぞ。

「何にしましょうか?」と女将。
「まずは、どて焼きを適当に。」とお願い。
「盛り合わせで2人分出しましょう。」

盛り合わせ登場。

豆腐、こんにゃく、卵、そしてどて焼きにお決まりだという里芋。それぞれに串が刺さっています。そしてチョコレート色に染まっています。

見るからに美味しそう。どれも食べたいから、2皿を3人で食べるのは無理!
もう1皿追加して、1人1皿にしてもらいました。

最初にコンニャクにかじりつきました。
うんまい!
八丁味噌のタレが中までしっかり染み込んでいます。その味は、茶色を通り越して黒っぽい色をしているけど、辛すぎず甘すぎず、でもしっかりした濃厚な旨みがあります。これが八丁味噌の神髄なのか?
こんなに美味しいものだとは想像していなかったです。

太くて分厚い大根は2個。刺さっている串で、切り分けて食べます。

チョコレート色の八丁味噌だれが芯まで染み込んでいます。
下ごしらえをして、10日もかかって味を仕込みこませせているそうです。
これは芸術的な旨さです。
まいった!

両親が名古屋出身で、子供の頃からどて焼きを食べていたというスズ君は「懐かしい~!」と言って、感動しています。
杉さんスギさんは、黙り込んでいます。「どうしたの?」
「あっ!美味しさとここの雰囲気に、ついほっこりしてしまってました。」

そう!この店は美味しいだけじゃない。店の人たちの客との距離感が実にいい。
うるさく近寄りすぎず、かといって突き放さず。実にいい間合いで、カウンターの中にいる。すばらしい居酒屋です。

私はビールからハイボールに変更。
スギさんは、燗酒。おでん屋でよく使う、お燗用の金属製の器(これ、なんて言う名だ?)で出てきます。
これ、すっごく好きなんですよ。お酒の善し悪しは関係なく、いい。
ハイボールを飲んだ後は、私も燗酒にしました。

牛スジを追加。とろけるように柔らかい。
さっきの淡泊な感じの具とはまた違った味です。

串カツ追加。

どて焼きの味噌ダレが絡んで、カツの衣がフワッとしている。それが実に旨い。
完全に降参です。

S君「焼き鳥も頼んでいいですか?」
私「好きなものをどうぞ、どうぞ。」
そうだ、彼は奥さんと子どもが40度の熱を出したんで、千葉へ帰らなきゃいけないんだ。(こんなことしてて、ホントいいのか? でもま、いっか!)

砂肝とネギマ。
砂肝も旨いけど、ネギマの豚肉が濃厚な味で、やたらに旨いじゃないか。

「濃厚な味だけど、どんな肉を使っているんですか?」
「うちは、バラ肉じゃなくて、肩ロースと使っているんです。」と女将。
なるほど、肩ロースか。旨いわけだ。
こんなところにも、そっと拘りがあるのね。

そろそろ帰る、というS君が「ご飯に味噌ダレをかけて」と注文する。
女将が、牛スジも乗せた方が美味しいですよ。うちでは、それに半熟卵かオムレツを載せて出してるんですよ、とアドバイス。

「オムレツ?」
味噌オムライスというランチメニューだそうだ。ただし丼で出てくるらしい。

丼は多いので茶碗でほしい、ってここで、どてめしを注文。

どてめし、すごい。
茶碗のご飯に牛スジの煮込みがタップリとかかり、その上に味噌が染み込んだ半熟卵がデンと鎮座ましましている。して、その周りでは青ネギがひれ伏している。そんな光景だ。
これが旨くないはずがない。

「うっ、うっ、うんまい。」
どて飯をほおばったS君が、涙を流さんばかりに感動している。
食ったら、がんばって家まで帰れよ。

スギさんと私で、追加した2合の酒をしばらく飲んでから、最後の〆にどて飯を注文。
なんだか牛スジの量がさっきよりも多いように見えます。

半熟卵を割る。旨そう~!
どて焼きの卵みたいには味噌が染み込んでいない。

半熟卵も牛スジも味噌も、みんな混ぜ込んで、ビビンバ・グルグル状態になった焦げ茶色のご飯を口に運ぶ。牛スジのネットリ感と八丁味噌の深い旨みをまとった茶色い飯が、もう猛烈に旨い。涙が出そうになる。

でもあえて言うなら、牛スジも卵もいらない。この味噌ダレだけで十分に旨い。
そんなんじゃお店が金取れないかもしれないけどね。

お勘定は1万円でした。安い。
料理もお店の人のホスピタリティも、そして店そのものの雰囲気も、居酒屋として素晴らしい。
次回、名古屋に来たら、きっとまたここに来るだろうな。新しい店、開拓できなくなるんだよな・・・。でも、いっか。


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