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タイの「マトゥーム」って、なに? [食文化]

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昨日の記事で紹介したタイ料理店でいただいた「マトゥンジュース」。
キャラメルのような甘くて香ばしい味です。

その原料「マトゥン」のことを書きましょう。  

タイ語でมะตูม」(Matoom: マトゥームという果実。

これが生の果実の写真です。

Bael (Aegle marmelos) fruit at Narendrapur W IMG 4099
(wikipedia「Aegle marmelos」:https://en.wikipedia.org/wiki/Aegle_marmelosより)

皮というか殻が硬く、中はこんな感じ。

Bael15 Mounts Asit
(wikipedia「Aegle marmelos」:https://en.wikipedia.org/wiki/Aegle_marmelosより)

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野暮天ワールドワイド・YABOTEN the Worldwideの記事より)
硬い殻をとって薄く切って乾燥させたものが売られています。
それを煮出して、茶にしたり、砂糖を加えてジュースにします。

タイ伝統医療で使うサムンプライ(薬草)の一種だそうです。

 

さてそのタイの「マトゥーム」。
お店では「花梨(カリン)?柑橘?」と書いてあったんですが、さて何の種類の果実なのか?

 

まず、カリンなの?

ChaenomelesFruit02floweringquince02
wikipedia「カリン」より)
カリンはこんな果実です。
マトゥームはカリンじゃないですね。

 

英語のwikipediaにあったように「マトゥーム」は「Aegle marmelos」という名です。
これが学名だそうです。

marmelos」ということは、カリンの親戚の「マルメロ」の一種?

マルメロはバラ科の植物(学名:Cydonia oblonga)でカリンに近い。
「マルメロ」(カリメロじゃないよ!)はポルトガル語。英語では「Quince」(クインス)。
マルメロのジャム「マルメラーダ」が「マーマレード」の語源になっているらしい。  
そのマルメロなのか?

Cydonia.jpg
wikipedia「マルメロ」より)
これがマルメロ。よく似ています。
でもこれ、西洋梨みたいに頭が出っ張りが大きい。 

マトゥームはマルメロじゃないんです。

マトゥーム」の学名は「Aegle marmelos」でした。
この「Aegle marmelos」はミカン科。ところがカリンやマルメロやバラ科。
だから全然違う種類なんです。

じゃぁ、なんなのでしょうか。 

英語名は「Bael Fruit」(ベールフルーツ)。
Bael」は、現在のインドやマライでの呼び名「ベル」に由来するらしい。
それで和名は「ベルノキ」。
という、全く別の果物なんです。

しかし学名が「Aegle marmelos」って、マルメロみたい。
英語名も「Indian quince」 (インドのマルメロ)ってのもあって、紛らわしい。

なんで「Aegle marmelos」なんだ?
Aegle」は、ギリシャ神話にある黄金のリンゴを守護するヘスペリデスのニンフの1人の名前。
http://www.nippon-shinyaku.co.jp/herb/db/flower/2012/aegle_marmelos.html

英語名「Bael Fruit」(ベールフルーツ)の「Bael」は悪魔(精霊)の意味もあって、それをもじって「Aegle marmelos」なんてことにしたんじゃないかな?
憶測ですけどね。


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