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原発に一番近い病院院長の孤独な死を悼む [3.11以後]

昨年2016年10月8日に、NHKのETV特集「原発に一番近い病院 ある老医師の2000日」が放送されました。

原発に最も近い高野病院。復興作業に携わる“新たな住民”や居場所を失ったお年寄りの最後のとりでです。
奮闘する院長の高野英男さん(81)の2000日を見つめます。

福島第一原発から22キロ離れた双葉郡広野町の高野病院
院長の高野英男さん(81)は現役の医師として診療を続けている。
5年前の原発事故で、病院を取り巻く環境は大きく変化した。原発周辺の病院が休止しているため、救急車が殺到。
地域医療が崩壊する中、除染など復興作業に携わる“新たな住民”や、原発事故によって居場所を失ったお年寄りたちの最後のとりでとなっている。
孤軍奮闘する老医師、その2000日を見つめる。
番組HP:http://www4.nhk.or.jp/etv21c/x/2016-10-08/31/32713/2259551/

 

この番組は1月21日(土)午後11時00分~ 午前0時00分にEテレの「ETV特集」で再放送されます。

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広野町にあるのはこの病院と診療所が1軒。
その高野病院にいる常勤医師は高齢の高野院長ただひとり。

元々は精神科の医師であった高野氏は、30年以上前に医療空白地であったここに病院を開業。
病院の入院患者は100人を超え、平均年齢は84歳

震災直後、行政は高野病院の入院患者の避難を病院側に求めた。
しかし高野医院長は、移送、転院できる患者もいるが、それによって病状を悪化させる可能性がある患者もいること、また計測した放射線量からみて安全と判断し、病院を非難させなかった。

そのことは、朝日新聞特別報道部『プロメテウスの罠 3: 福島原発事故、新たなる真実著者』に書かれています。⇒Googleブックスでプレビュー

プロメテウスの罠〈3〉福島原発事故、新たなる真実

プロメテウスの罠〈3〉福島原発事故、新たなる真実

  • 作者: 朝日新聞特別報道部
  • 出版社/メーカー: 学研パブリッシング
  • 発売日: 2013/01
  • メディア: 単行本

 

高野病院の2013年までのことも出版されています。

福島原発22キロ 高野病院奮戦記  がんばってるね! じむちょー

福島原発22キロ 高野病院奮戦記 がんばってるね! じむちょー

  • 作者: 東京新聞編集委員 井上能行
  • 出版社/メーカー: 東京新聞出版局
  • 発売日: 2014/03/11
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)

 

 

双葉郡で診療を続けるただ1つの病院だから救急搬送の要請が殺到する。
外来に訪れる地域住民はストレスで心と体が蝕まれ、それをここで癒している。

復興作業に携わる人や居場所を失ったお年寄りのまさに「最後の砦」。
81歳の院長はよろけながら歩いている。
老身にまさに鞭を打つようにして、夜間の救急診療や昼間の診療に従事する高野医師が描かれました。

 

ところが、年末に悲しいニュースが伝わりました。

2016年12月30日午後10時半ごろ、高野病院の隣にある高野英男院長の自宅が出火
室内から男性1人が遺体で見つかった。
それが高野院長だという記事が見つかりませんが、間違いなくそうです。
とても心が痛いニュースです。

心からご冥福をお祈りします。
そして高野病院の今後をぜひとも守ってほしいと願います。

1月9日までは南相馬市立総合病院の医師がサポートすることになったそうです。
その後について、県や国もぜひしっかり対応してほしいです。

※すぐにアップするべき記事だったのですが、遅くなってしまいました。


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