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北海道の黒飯 [ 北海道と食]

今回のテーマ。読んで、どう思われましたか?

さすが北海道、イカスミ・スパならぬイカスミ・ライスなの?・・・想像力が豊かですね。
「赤飯」の間違いじゃないの?・・・誤字だろって?そりゃ想像力不足かな。
黒米のご飯のことかな?・・・・古代米の黒米は白米と炊きます。すると赤飯になります。
胚芽米か玄米のことね!・・・・そういうのもありますね。健康食にお詳しいようで。
おぉ、知っとるで!わしも食ったわ!(どういうわけか広島弁)・・・・北海道をよぉ知っとるのぉ。
北海道にはそういうものがあるらしいけど、見たことない。・・・・・ちょっと知ってますね。

というわけで、北海道には「赤飯」じゃなく、それによく似た「黒飯」があるんです。
しかもそれを食べるときは決まっているんです。
そんな「黒飯」が今日のテーマです。

まずは「黒飯」の現物から。と言っても、写真ですけどね。

P1040232
「御黒飯」と印刷された紙がかぶさっている。
こういう印刷物があるってことは、それだけの「黒飯」の需要があって、黒飯が流布しているってことの証明です。

蓋をあけると・・・

P1040236
白っぽいお赤飯。

・・・じゃありません。

P1040236
黒豆なんです。小豆や大角豆(ささげ)じゃない。真っ黒い黒豆
その黒豆のおこわです。

北海道ではこの「黒豆のおこわ」を「黒飯」と呼んで、葬式とか法事のときに普通に出されます。
そいう風習が北海道独特だ、とされています。

で、味ですけど。
おこわなんで、好きな人は好き。
赤飯の小豆や大角豆は食べると豆がボソっとしているけど、黒豆はしっとりしていて、赤飯より好き。
これがとんちゃんの感想です。

+++黒飯を食べる地域+++

この黒飯(こくはん)は、北海道独特の風習として紹介されています。
しかし、スープカレーや味噌ラーメンみたいな新しいものは別にして、北海道の古い文化はどこかにルーツがあるはず。
日本のどこかに「黒飯」がきっとあるはずだ!

「黒飯」についてググってみると・・・

wikipediaの「黒飯」には「黒飯(こくはん)は、日本各地で弔事に食べる黒豆を使ったおこわ。」とあります。
いやいや日本各地に「黒飯」はないでしょう。かなり地域限定ですよ。

長野県
 小諸:http://www.itoenhotel.com/search_hotel/hotellist/827_komoro/827_komoro/tabid/297/Default.aspx#hoyo
 佐久:http://yadoyadayo.blog133.fc2.com/blog-entry-703.html
岩手県
 http://owv.sakuraweb.com/menu/tanpin.html
福島県
 会津:http://boumia.exblog.jp/11910576
 中通:http://dubyjp.blog41.fc2.com/blog-entry-497.html
新潟県
 下越(阿賀町)http://www.shichifukuso.com/index.php?ceremony
石川県:ただし「みたま(御霊)」と呼ぶらしい。
 http://ameblo.jp/hajikamijinja/entry-10882928607.html
 http://www.koshiyamakanseido.jp/shopping/tyoji/
富山県:「みたま」です。
 http://youkan6.blog61.fc2.com/blog-entry-303.html

法事のときの「黒飯」は、長野県、新潟県(下越)・福島県(会津・中通)、岩手県の地域にあるみたいです。
なるほど法事の黒飯は、東北や信州の風習なのね。
石川県・富山県では「みたま」と呼んで、同じような黒豆おこわの風習があります。
北海道にはこれらの地域から伝わり、「黒飯」というわかりやすい名称が広まったんでしょう。

というのが一応の結論。

+++白蒸し++++

ところが!
どうもそれだけではない、ってことがわかりました。

関西や西日本には「白蒸し」(しろむし、しろぶかし)というのがあるんです。
小豆を入れない、もち米だけを蒸した「おこわ」です。
単なる「おこわ」ですから、いつ食べてもいい。

そして葬式など不祝儀のときには赤飯ではなくこの「白蒸し」が供されるらしい。
しかもなんと、これに黒豆を入れることがよくあるらしい。

それって「黒豆おこわ」
なんと黒飯じゃないですか!

ただし「黒飯」とは作り方が少し違う。
白蒸しは、もち米を蒸しておこわを作ったあとに、別に煮た黒豆を載せる。
黒飯は、もち米と黒豆をいっしょに蒸す。赤飯と同じつくり方です。
とはいえ、これは大きな違いではないでしょう。

というわけで、不祝儀のときに黒豆おこわを食べる風習は、日本のかなり広範囲にあるようなのです。
そういう意味ではwikipediaの「日本各地で弔事に食べる黒豆を使ったおこわ」があるってのは間違っていない。
しかしそれを「黒飯」と呼ぶ地域は限られているんです。
そして「黒飯」と呼ぶ地域では、不祝儀のときには黒豆おこわをいただく、という風習が強く残っている。

祝儀には赤飯、不祝儀には白蒸しや黒飯、という明確な区分がもともとあるわけではないようです。
祝儀にも不祝儀にも赤飯を食べていたけど、赤飯は祝儀にだけ結びついて、不祝儀は赤くない白蒸しになり、黒豆が加わって黒飯になっていったということではないかと思います。
現在も法事に赤飯か黒飯を選べる、という風習があります。
香川県の例
 http://www.2chou.jp/washokuya/banquet.html
 http://www.ryoutei-hachimantai.jp/menu.html

以上がググった結果から得た「黒飯」に関する結論です。


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茶の間おやぢ

え” ・・黒飯 全国版<地域限定だったのですね~
by 茶の間おやぢ (2014-11-01 06:15) 

とんちゃん

> 茶の間おやぢさん
黒飯って、地域限定なんですよね。
知ったときはビックリしました。
もっと限定なのは、甘納豆の赤飯なんですけどね。
北海道じゃ普通なんだけど、本州でそれを言うとみんなビックリします。
by とんちゃん (2014-11-02 06:40) 

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