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紅白の泉谷しげる「春夏秋冬2014」のメッセージ [雑記]

大晦日のNHK紅白歌合戦のことです。

昨年の紅白における一番の感動は、美輪明宏さんの「ヨイトマケの唄」でした。
http://onhome.blog.so-net.ne.jp/2013-01-01

今年の期待は、泉谷しげる「春夏秋冬2014」。

例年のように、酒を飲みながら紅白の歌をずっと聞いていました。
後半は、ちょっと横になりながら。
・・・で、居眠りしてしまった。
恥ずかしながら睡ってしまったんですよ。
(これもいつものことなのですが・・・)

おかげで期待の泉谷を聞き逃した!( ̄□ ̄;)!!
ビデオは撮っていない。
痛恨の大晦日でした。

年が明けてネットを見ると・・・やはり話題になっているじゃないですか。
後悔の念はいよいよ増しました。
こうして新年を後悔で迎えました。orz.....

この落ち度をどう回復するか?

まずはyoutubeを探しました。
しかし著作権問題で残っていない。
さすがNHKです。行動が早い。
(通報者はNHK関係者ではないかもしれませんが。)

こうなったら正攻法しかない。
いまはNHKオンデマンドというサービスがあるんですよね。

これで泉谷を観ました!

やってくれましたね。泉谷さん!(ここだけ敬語)
ライブと同じ衣装で、ライブのように演じてくれました。
そしてメッセージに感動しました。

泉谷しげる「春夏秋冬」は、1972年リリースのセカンドアルバム『春・夏・秋・冬』のタイトル曲です。
その歌詞はこれ:http://www.utamap.com/showkasi.php?surl=36621

春夏秋冬

春夏秋冬

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: フォーライフ ミュージックエンタテイメント
  • 発売日: 1994/11/18
  • メディア: CD

紅白で披露されたのは「春夏秋冬2014」。
2013ではなく、新年に向けた2014です。どこが2014バージョンなのか・・・

泉谷は紅白のステージでこう語った(叫んだ)。

おい、手拍子してんじゃねえ、誰が頼んだ。
(中略)
テレビの向こうでよ、一人で紅白を見ているお前ら、ラジオを聞いているお前ら、いいか。
今年はいろいろあったろう。いろいろ辛いこともあったろ。
だからよ、忘れたいことも忘れたくないことも、今日は自分の今日にしろ。
自分だけの今日に向かって、そっと歌え。

今日ですべてが終わる
今日ですべてが変わる
今日ですべてが報われる

自分に向かってそっと歌いやがれ。
いいか、声に出さなくてもいいぜ。自分だけに向かって歌え。
自分だけの今日に向かって。自分だけの今日に歌え。

今日ですべてが終わるさ
今日ですべてが変わる
今日ですべてが報われる
今日ですべてが始まるさ

会場の手拍子に毒づき、テレビの向こうにいる聴視者、ラジオの視聴者に語りかけた泉谷。

そして退場際にギターを投げた泉谷。
それぞれに感動しましたが、歌には涙が出てきました。
この歌詞自体が非常に好きだからですが、語りかける泉谷の意図が理解できるからです。

泉谷は自らのブログでこのステージについて語っています。
http://ameblo.jp/shigeru-izumiya/entry-11740698953.html

『紅白』では、もちろん演奏まちがえました(笑)。
ちょっとアタマにきてギター放り投げたった(笑)!
余り映ってなかったケド、スタッフがちゃんとキャッチしたからな(笑)。
(中略)
NHKホールに集まった数千の人らはいわば選ばれた恵まれた人たち?だろうよ。
しかし、テレビの向こう~あるいはラジオ聞いてる人々には故郷に帰れない人、病気になり一人で放送を見聞きしてる人、被災地で寒さに耐えてる人らが居るのだ!

オイラはNHKホールに集う人よりテレビ・ラジオの向こうの人らに歌ってやるンだと最初からキメててNHK側も賛成し、完全ライブをさせてくれたのだよ!

ありがとなNHK
だからって二度は無いから(笑)。

ライブスタイルでテレビの向こうにいる人たちへ語りかけることは事前に決まっていたことだった。
そのメッセージこそが「春夏秋冬2014」なのです。

テレビの向こうの人たちに向かっての語りかけについて、日刊スポーツの記事にはこうあります。
http://www.nikkansports.com/entertainment/news/f-et-tp0-20140101-1238439.html

リハーサルでは「会場の人間には歌わない。テレビの向こう側の人間のために歌う」と語っていた。被災地や高齢者、弱い立場の人たちに力を与えたいという思い。会場の手拍子に「恵まれたやつのために歌っているんじゃない。1人寂しいやつらのために歌ってるんだ」と語った。

リハーサルは事前の発言、手拍子は事後の発言です。

手拍子については、オリコンスタイルもこう報じています。
http://www.oricon.co.jp/news/2032637/full/

歌唱後には手拍子について「あいつら、馬鹿だからさ! そんな恵まれた奴には歌いたくない。テレビの向こうで寂しく過ごしてる奴や、帰りたくても帰れない奴に歌ったんだから」と心境を告白。

手拍子への文句はアドリブだったけど、しかし必然的なアドリブだったと思います。

会場の手拍子へ毒づいた泉谷ですけど、お得意の「バカヤロー!」は言いませんでした。
NHKでは放送禁止用語ですから。ってことはちゃんと自制しながら毒づいていたんです。

演奏を間違えたことについては、産経新聞が報じています。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20131231-00000565-san-ent

泉谷さんは演奏後、報道陣に「ちょっと間違えてしまいました。すみませんでした」と素直に謝り、「とにかく、もう二度と出ねえよ」と言い捨てた。

泉谷のブログでの発言はビデオを観てから知ったのですけど、引用したネット情報はビデオを観る前に知りました

だからなおさら感動が深まったのかもしれません。

ビデオを酒なしの素面で観ていたのですが、涙が溢れてきました。
歌っている泉谷も痛恨の表情で歌っているように私には見えました。

泉谷のメッセージをうけとめます。

最後に泉谷が被災地支援で活動してきたことについて触れておきます。
1993年に発生した北海道南西沖地震で北海道の奥尻島が大きな被害を受けたことに始まります。
泉谷は、奥尻支援の街頭チャリティー演奏を全国で実施します。
1993年リリースの『ひとりフォークゲリラ!ライブ!』(GUERRILLA RECORDS)はそのライブCD。

独りフォークゲリラ!ライブ!

独りフォークゲリラ!ライブ!

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: トランジスターレコード
  • 発売日: 1993/11/21
  • メディア: CD


『お前ら募金しろ!―泉谷しげるのひとりフォークゲリラ』(1994年、読売新聞)は奥尻支援の記録本です。

お前ら募金しろ!―泉谷しげるのひとりフォークゲリラ

お前ら募金しろ!―泉谷しげるのひとりフォークゲリラ

  • 作者: 泉谷 しげる
  • 出版社/メーカー: 読売新聞
  • 発売日: 1994/04
  • メディア: 単行本



泉谷はその後も長崎・普賢岳噴火災害、阪神淡路大震災、そして東日本大震災でも支援活動を行っています。

そんな泉谷だから、メッセージは単なるパフォーマンスではない。そう思っています。

追記:
なぎら健壱『日本フォーク私的大全』(1999年、ちくま文庫)から、なぎらの泉谷評を引用しておきましょう。

「泉谷しげるはいまではすっかり粗暴を売り物にして、またそのイメージがすっかり板についてしまった。しかしその粗暴なイメージの泉谷は、実は繊細で気の優しい男である。(中略)
僕にいわせると、泉谷しげるは心優しき粗暴人なのである。
それはよく聴けば彼の曲にも表れている。歌謡が荒っぽいからそれが見えない部分があるが、彼の歌の基本は優しさである。」

 


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コメント 2

式守錦太夫

まだ見ていないんですよ、紅白。
見るのは10月ごろになっちゃうかもしれませんが・・(爆)
泉谷、良かったみたいですね。
そこだけ見ちゃおうかな・・。
彼は阪神大震災のときも、その日の夜からゲリラライブをやったんですよね。
「売名行為」と叩かれたら、その向こうを張って「売名行為ライブ」だ!って。
この人のフットワークの軽さ、愚直な音楽人なところが、好きです。
by 式守錦太夫 (2014-01-04 21:44) 

とんちゃん

> 式守錦太夫さん
泉谷は奥尻の時からゲリラライブを始めました。
(ゲリラ、とはいえ一応いまは警察の許可はとっているようですが・・。)
そしてそのときから「売名行為だ!」と言っていました。(笑)
「だからお前ら募金しろ!」と募金を集めて、ノーギャラで被災地に募金を渡しています。
紅白の舞台にもエールを送ります。
by とんちゃん (2014-01-05 07:18) 

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