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めしばな刑事タチバナ 第9話:中華チェーン緊急配備(2) [ めしばな刑事タチバナ]

テレビ東京の深夜番組「めしばな刑事タチバナ」の第9回は「中華チェーン緊急配備」でした。

昨日に引き続き、今日は以下のこと。
◆タチバナの熱い語り
◆立花流レシピ
◆タチバナの主張

熱い語りは「餃子の王将」以外の部分です。

◆タチバナの熱い語り

◇村中「バーミヤン」の「オーギョーチ」を語る。

バーミヤンが出てくると、まずタチバナが語る。

中華チェーンを語る上で絶対に外せない存在です。
バーミヤンというと中華デザートも外せませんね。

村中「オーギョーチ。ですね・・・・」

さすが、甘味部。
アイギョクシ(愛玉子)という植物からつくる台湾のデザートで、むこうじゃ屋台などでよく見かけるポピュラーなものだ。

タチバナがこう説明したところで、村中ちゃんの白日夢が始まる。

村中「あのツルツルの食感のゼリーが喉を通りすぎるときの快感。
そしてレモンの清涼感。
私を避暑地の高原に連れて行ってくれる王子様・・・それがオーギョーチ。」

オーギョーチという珍しい台湾スイーツを日本でメジャーにしたのは、まぎれもなくバーミヤンの功績です。

オーギョーチ、おいしいです。
東京芸大の裏あたりに、その名も「愛玉子」という専門店が今もありますよ。
そこに食べに行ったことが懐かしく想い出されます。


食べログ: 愛玉子


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◆タチバナの熱い語り

中華の全国チェーンだけでなく、ローカル・チェーン店が登場します。
前回の「ネタ」で一覧したお店たちです。

しかしそれらはほとんど原作には登場しないお店ばかり。
原作ではローカルチェーンが登場しないのかというと、第107ばな~第111ばな「ラーメンサバイバー その1~5」に色々と登場するのです。
しかしそれらはドラマには採用されないんです。
なぜそんなことになっているのか。それは最後に触れたいと思います。

さて、ドラマに登場するローカルチェーンは11店。
その中から3だけとりあげましょう。

 

◇タチバナ「つけ麺大王」を語る

五島に「立花さんが推す店はどこなんですか?」と問われてタチバナが答える。

そうだなぁ、いま挙げろと言われれば「つめ麺大王」

俺は一番ハードそうなメニューを頼んだ。
そしたらな、予想以上のブツが出てきた。

おどろいたねえ、なんと、つけ汁が「五目あんかけ」ベースなんだ。
つけ麺にあうようにかなりしょっぱめの味付けになっていてな。
五目あんかけは、カテゴリー的にハズシのないジャンルだし、しかも餡だけに、やたらウォーミーで麺の絡みも抜群。

とんちゃんは、つけ麺大王は未食なんですが・・。
それはともかくとして、「つけ麺大王」は、原作の第110ばな「ラーメンサバイバー その4」で登場します。
そこでは「つけ麺」への熱い思いの中で、出てくるんです。

(つけ麺は)麺の量もデフォルトでラーメンより多いし、なにより近代つけ麺が打ち出し、”魚粉” ”濃厚スープ” ”太麺”の強力コンボには抗しがたい引きがある・・・。
これ(魚粉)がコッテリしたつけ汁に混ざると、何かが爆発するんだ

俺もいっときは自分を見失うくらい”つけ”の森に迷い込んでいったんだが・・・解放されたぞ。
「つけ麺大王」のおかげでね。

「つけ麺大王」は「どさん子」に次ぐ飲食グランチャイズのビッグウェーブとして70年代初頭に関東から東日本を中心に大増殖したチェーンで・・・。
50年代に開発された”もりそば” ”つけそば”のシステムを”つけ麺”の名称とともに一気にメジャーにのし上げた功労者だ

そんな”大王”のつけ汁は、濃厚でも魚粉でもない、さっぱりすっぱい中華スープ系のヤツでな。
もちろんつけ麺のルーツでもある中野大勝軒や東池袋系大勝軒、荻窪丸長系なんかのつけ汁も中華スープ属性なんだが、”大王”のはたいてい老舗名店系のとも違って、もっとシャッとしたやつでね。
ウチの近所にも腕のいい”大王”があってな、俺もときどき「なす挽肉炒め定食」なんかの定食を食べれるんだが。

3年ぐらい前だったかな、急に”つけ”の禁断症状が出て、一番ハードそうな「大王つけ麺」ってメニューを頼んでみたら・・・。
予想以上のブツが出てきてな。
なんとつけ汁が「五目あんかけ」ベースなんだ。
”五目あんかけ”はカテゴリー的にはハズシのなジャンルだからな。
しかもあんかけだけにやたらウォーミーで麺の絡みも抜群。
トランス要素は極端に低いが・・・そのぶん人間味豊でおだやかな気持ちになれたね。

あれを食べ終わったら、魚粉の魔法がフッと解けた。
これでいい・・・かも。
それからはフラットにつけ麺とお付き合い出来るようになった。

つけ麺のルーツをサラッと説明しています。
つけ麺は、山岸一雄さんが1955年に中野大勝軒で商品化したのがルーツ。
それが魚粉仕様へと発展した。

タチバナが「つけ麺大王」で「一番ハードそうなメニュー」として選んだのが「大王つけ麺」。ドラマでは、台詞にはないけど、画像として出てきます。
原作ではその「大王つけ麺」が、魚粉の魔法を持つ「つけ麺」から解放してくれたメニューとして登場します。
そういう経路の中で「つけ麺大王」を理解しないといけないんだけどなぁ・・・。

ところで、ドラマでは「つけ麺にあうようにかなりしょっぱめの味付けになっていてな。」とタチバナが言います。
これは原作にない台詞
です。
この台詞は脚本家が「大王つけ麺」を実食して初めて書けるものですよ。

 

◇餃子の満州

犯人は「餃子の満州」の大阪初出店・野田駅前店へ取材に行っていたとアリバイを主張する。

犯人「満州の餃子は、加水50%の柔らかい皮が特徴で、モチモチ感がすごいんです。」
それは正しいが、この記事はダメだ。間違ってる。
大阪初出店ってことで、俺も野田にはお祝い食いに行ったんだが、「かた焼きそば」はメニューになかった。
その(雑誌の)写真の店は大阪じゃないってことです。
だからこの記事には血が通っていない。
お前さんが書いたものにソウルが感じられないって言ったのは、そういうことだ。

関東と大阪のメニューの違いから足が着くとは、これまたずいぶんとマニアックな設定です。
関東と関西のメニューの違いは「餃子の満州」のHPに載っているから、よく見るとわかるんですけど、しかしそんなの普通には気がつかないわな。

ところで、王将と満州とどっちが好きかは、皮の好みでしょうね。
パリパリ派は王将、モチモチ派は満州、ってことでしょう。
で、とんちゃんは「満州」のモチモチが好きでーす!

 

◇タチバナ「みよしのさっぽろ」を語る

ローカルチェーンの中で1つ、とっても気になったお店がありました。

地方で押さえておきたいのは、いわゆる中華チェーンとは違いますが、北海道札幌で愛されている「みよしの」

ここでのイチオシは、餃子とカレーがいっしょに食べることができる「みよしのセット」。
ちなみに持ち帰りの「ぎょうざカレー弁当」は、たしか税込みで400円。

キャハー!

なつかしいぃー!

札幌っこのソウルフード「みよしのぎょうざ」。

まさかここで再会できるとは思ってもいませんでしたよ!
もう、嬉しくて・・・涙が出てきました。

ススキノで飲んだ後は〆にラーメン、というのが一般的ですけど、とんちゃんは「みよしの」の餃子で〆、というのをやっていたことがあります。
安くて旨いんですもん。
飲みの〆にビールと餃子、いいでしょ?

でもこれにカレーをつけると確実に太ります。
だからビールと餃子で・・・これも太りますけどね。(笑)

 

◇犯人のフードライターは「みよしの」を知らなかったのか?

ところで、タチバナが「北海道札幌で愛されている「みよしの」」と言ったときのこと。
犯人は「みよしの?」と言うんです。
フードライターの犯人は「みよしの」を知らないという設定です。

ところが、この台詞、ちょっと変なのです。
タチバナがローカルチェーンを語っているとき、犯人は無言で聞いているんです。
知らないからです。
しかし札幌の「みよしの」にだけ反応するんです。

なぜ「みよしの」にだけ反応したのか。

実は、犯人役の戸次重幸という役者さんがキーです。
このお方、なんと札幌生まれ札幌育ちの、生粋の札幌っ子なんです。
間違いなく「みよしの」の餃子を何度も食べているはず。
あの「みよしの」を知らないわけがない。

だから、札幌っ子の戸次さんに「みよしのなんて知らない!」と語らせているんです。
要するにこれはイタズラなのです

「名古屋めし包囲網」で、韮沢課長が名古屋めしの「ころ」に感動するシーンがあって、これは脚本家のイタズラだ、って書きましたけど、あれと似たようなことです。
「名古屋めし」のときは、関東ローカルの韮沢課長が知るよしもない名古屋めしの「ころ」。
その「ころ」のことを韮沢課長役の小沢仁志さんはしっかり知っていた、と解釈しました。

今回はこれとはちょっと違います。
「みよしの」を知っていたことにすると、フードライターが知っていたという当たり前のストーリーになってしまう。
だからその逆に、知らないことにしたんです。
しかし犯人役の戸次重幸さんは、よーく知っているから、あえて知らないことを強調させた。
そう解釈します。

ちなみに脚本家はどっちも田口佳宏さんです。
悪戯っ子ですね。(笑)

 

 

◆タチバナの主張

これまでは、原作には主張があるけど、ドラマではその主張が削られていた。
ところが今回のドラマでは、原作にはない主張がドラマで語られています。

◇「ソウル」のあるめしばな

タチバナが犯人の尋問を始める冒頭。

フードライターって全然食わねえのなあ。
道理でおまえさんが書く記事は、上っ面だけでソウルが感じられねぇんだよ。

この台詞は、被害者の編集長が犯人に言ったことばと同じ、という設定になっている。そして最後に、犯人が「ぎょうざの満州」の大阪支店の記事を実食してもいないで書いたことをタチバナが指摘する。

だからこの記事には血が通っていない。
お前さんが書いたものにソウルが感じられないって言ったのは、そういうことだ。

逆に言うとソウルのある語りがタチバナの信条なんです。

3年くらい前だったかなあ。
「珍来」の記事はよく書けてたのになあ。
(中略)
お前さんが書いたのは「かまたまラーメン」だったよなあ。

犯人が、珍来松原団地駅前店の限定メニュー「かまたまラーメン」のことを「抜群に美味しいんですよね。」と評する。

五島「はじめてじゃないですか、「おいしい」って言ったの。
それが本物の生きた言葉ってやつじゃないのか。

食い物ネタをソウルのこもった生きた言葉で語る
うーん、聞かせますね。

原作で出てくるタチバナの主張というのは、原作者の主張です。
しかしドラマで出てくるタチバナの主張は、脚本家の主張ですね。

 

◇全部食ってから語れ!

冒頭でタチバナが犯人に噛みつく。

イタリアンやフレンチと違って牛丼屋には小さな名店なんかない、って書いてるな。

犯人「ええ、間違ってないでしょ。こと牛丼に関しては、小規模店が大手チェーンの味を越えるということはありえません。」

越える、越えないの問題じゃない。
それは全部食った上で言ってるのか!

この発言、面白いです。
まず、それが今回のテーマの中華ではなく、「牛丼屋」だってこと。
第7話「牛丼サミット」では、大手牛丼チェーンのほかにインディーズ系を語っていました。そのことを再論しているんです。
インディーズ牛丼を全部食った上で評価してみろ、と。
ちばみに「牛丼サミット」も今回の「中華チェーン」も脚本家は同じ田口さんです。

もう1つこれは、犯人が「ぎょうざの満州」の大阪支店で実食しないで記事を書いたというドラマの結末にも繋がる。
「実食しないで語るな」と。これは先に主張したソウル以前の問題ですね。

そしてこの「実食しないで語るな」は、タチバナの主張としてとらえたい。
この主張も原作にはなくて、ドラマで登場するものです。
ということは脚本家の主張なのです。

この主張は「ドラマで店を出すなら食ってから出せ」そう言っているに等しい。

 

◇出なかった中華と出た中華

今回のドラマには、原作には登場しないお店がいっぱい登場する。
その逆に、原作で登場するお店が登場しない。

第107ばな~第111ばな「ラーメンサバイバー その1~5」にはこんなお店が登場します。
ラーメンショップ、萬力屋、ラーメン二郎、青葉、麺屋武蔵、どさん子、どさん娘、どさんこ大将、五行、初代けいすけ、味の三平、元祖札幌や、博多一風堂、花の華、喜多方ラーメン、味の時計台、天下一。

餃子の王将つけ麺大王は、原作でしっかり取り上げているので、その2つは外さなかった。
しかし上記のお店は、ちょこっと出てくるだけだから、ことごとく不採用にしている。
おっと、正確に言うと「天下一」は原作にもちょこっと出てきます。

そして別な店をドラマに登場させる。
脚本家は、ちょこっと出てくるお店は外した上で、別の店を選んだ。
ドラマに選んだ店の選定基準は・・・脚本家の実食経験。これだと思います。
「ドラマで店を出すなら食ってから出せ」というのがきっと基準でしょうから。(*^▽^*)


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式守錦太夫

谷根千散策の折、愛玉子さんにも行ってきましたよ。
ビールも置いてありました(笑)
当然飲んでまいりましたが・・。
ヴァリエーションが多くあり、赤ワイン味もありました。
by 式守錦太夫 (2013-06-26 19:42) 

とんちゃん

> 式守錦太夫さん
愛玉子さんに行かれましたか!
私が行ったのは、もうずいぶんと前なんです。

ビールもありますか!
で、飲んだ! まぁ、当然ですね(笑)
赤ワイン味なんてのが、あるんですか。
熱くなってきたから、また行ってみたいなぁ・・・。
by とんちゃん (2013-06-30 05:44) 

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