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「わかさいも」のルーツ(その2) [ 北海道と食]

北海道のお土産として、古くから有名なお菓子の1つに「わかさいも」があります。
洞爺湖温泉にあるわかさいも本舗のお菓子です。

サツマイモの形をしたホックリした食感のお菓子です。
サツマイモそっくりの形だけど、でもその原材料はサツマイモとはぜんぜん無縁。
本体は大福豆、中に入っている繊維風のものは昆布で、実は北海道の特産物でできているお菓子なんです。

わたしはこのお菓子がけっこう好きです。
これを天ぷらにした「いもてん」というお菓子も好きです。

ところがその「わかさいも」にそっくりなお菓子がいくつかあるのです。
でもそれらはバッチもんじゃなく、一族が類似の製品をつったもの。
しかもそのルーツは「わかさいも」ではないようだ、と推測しました。
そのことを以前「「わかさいも」のルーツ」で詳しく紹介しました。

そのときは、わかさいもをめぐる諸研究というページを参考にしました。
それとは別にわかさいもの謎というページもあって、やはり謎解きをしたいファンがいるんですね。

で、今回はその続編です。
というのも、「わかさいも」の系譜について決定的な新情報を発見(?)したんです。

「わかさいも」にそっくりなお菓子は、次のように4つあります。     

 

名称

場所

メーカー

わかさいも

洞爺湖温泉

わかさいも本舗

わかさ屋いも

寿都町

若狭屋老舗

いも風味

京極町
札幌市宮の沢

わかさや本舗

手焼きいも

登別

わかさ屋菓子舗

 

それらのルーツについて、以前にブログで書いた結論は以下のとおりです。

【若狭源七】が興した寿都の店(若狭屋老舗)が「やきいも」を製造・販売。それが「わかさいも」ルーツである。
わかさいも本舗を興した【若狭函寿】は、当初、その「やきいも」を販売し、後に洞爺湖で「わかさいも」という名称をつくり出した。
他の店も「わかさいも」の名称を共通して使うようになった。
その後、商標の登録を巡って争いとなり、結果的に洞爺湖がその名称を独占し、他の店は別の名称を使うことになった。

でも4店の関係は、それ以上はよくわかりませんでした。
きっと親戚関係だったに違いない、とは思いつつ。

ところが、その系譜を明示しているサイトを発見しました。
元は京極町にあって、今は札幌に本社がある、「わかさや本舗」のサイトです。
そこの「会社の歴史」のページに、なんと「若狭家家系図」が掲げられているじゃないですか!

【若狭源七】は若狭家の長男です。
その【若狭源七】が、寿都の若狭屋本家の初代で、彼の「やきいも」がルーツ。
そこが「やきいも」を製造販売したんです。
その二代目の長男・徳一郎が寿都で製造します。

【若狭函寿】は黒松内にいた若狭家次男・亀吉の長男です。
彼が洞爺で昭和5年に「わかさいも」を販売したんですね。

また亀吉の次男(若狭函寿の弟)が京極でわかさや本舗を興し、さらに札幌に進出する。

こういうふうに、「わかさいも」類似のお菓子は若狭源七をルーツに、若狭一族でつくられていったんですね。
しかしみんなが「わかさいも」の名称を用いるようになって、トラブルが起こったのね。

ともあれ、寿都の「やきいも」がルーツだ、っていうことが確認できました。
やれやれやっと気持ちのモヤモヤが晴れました。

補足です。
さっき掲げた表と家系図で違いがあるのでそこを説明しておきます。

1.家系図では、各店の製品名が「わかさいも」となっています。
商標問題でもめて、いまでは表に掲げたような名称になっています。
家系図は、一度は「わかさいも」で売っていたことを示したかったんでしょうか。

2.家系図では、登別のわかさ屋が「わかさっこいも」を販売しています。
でもこれはいまではありません。

わかさいもの謎というページによると。
・1934年、若狭函寿が登別温泉に出店し、翌年に親族に譲渡し、これがわかさ屋の元となった。
・1997年3月に営業不振に陥り土地、建物などをわかさいも本舗(洞爺)が購入する形で、営業権を取得した。
「わかさっこいも」の商標もわかさいも本舗(洞爺)が取得しています。
現在、登別にあるわかさ屋菓子舗は新会社ということのようです。


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