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伝統製法の「あがた」と「くつわ」は恐ろしく硬く、そして香しい あかだ屋清七@津島 [お土産]

津島神社に行きました。

建速須佐之男命(たけはやすさのおのみこと)を祀る神社で、だから彼の別名、午頭(ごず)天王社とも言われる。
このあたりは海部(あま)地方といいます。(かつての首相は「かいふ」とは、どういうわけか読みが違う。)その「あま」は、「あや」「あら」なんかと同じく、朝鮮半島南部の加耶に由来する名前でしょう。そこからの渡来人が住み着いたことから開けたのだと思います。

さて、本殿の前に「茅の輪」が置かれています。津島天王祭のためでしょうね。

ここに来たのは、私が信心深いからではありません。
その門前にある店で津島名物を買いたかったからです。

それがここ「あかだ屋清七」。

津島銘菓の「あかだ」と「くつわ」。

ここではそれを機械によらすに伝統的な製法を守って、手造りしているんです。
「あかだ」と「くつわ」をつくる店は、現在も津島神社の門前に3店ありますけど、昔ながらの製法で作っているのは、この店だけらしい。それでこの店に来たんです。

その「あかだ」と「くつわ」ってどんなものか、まずは現物を紹介しましょう。

小さなボール状のものが「あかだ」、輪になっているのが「くつわ」です。
爪楊枝と比較してみてわかるように、かなり小さなものです。

これらはどうつくるのか、で、いったいどんな物なのか、お店のご主人に聞くと、丁寧に説明してくれます。

「あかだ」は、熱湯を加えたうるち米の粉を練って、直径1センチほどの団子状に丸め、菜種油で揚げたお菓子です。中に胡麻が入っています。

「くつわ」は、うるち米ともち米の粉を混ぜて熱湯でこねて蒸し、砂糖を加えた後に、馬のくつわのように直径4センチほどの輪を二重に作り、油でカラッと揚げたお菓子です。

で、その味ですけど、「くつわ」は砂糖が入っているので、少し甘くて、菜種油の風味と香ばしさあります。「あかだ」は砂糖も塩も入っていないので、菜種油の風味と香ばしさのみ。
それ以上に強烈なのは、その硬さ。「くつわ」は、歯が折れそうなくらいにと表現するのが適切なくらいに硬い。ガリっとしています。しかし餅米を入れて蒸してあるので、ほんの少しサクっとしている。
「あかだ」は、それに輪を掛けて硬い。ただ硬いだけ。

しかしどちらも、硬さの後に残る上等な菜種油の風味と揚げた香ばしさ、という香りが実にいいんです。

他の店では、機械を使うだけでなく、もっと甘くしたり柔らかくして、お菓子のようにしているらしい。まぁ、そっちの方が売れるんでしょうね。
でもこのお店はそうした経営方針はとらずに、伝統を守っている。その頑なさを称えたい。がんばれ!

で、その「あかだ」と「くつわ」をお土産に買いました。
これ、きっとうちの息子が好きだろうって思ったんです。

しかし店頭に並べてあるのは少し甘い「くつわ」の方で、「あかだもほしいんですけど」って言うと、ご主人がちょっと驚いた感じで、店の奥から持ってきました。「あかだ」を買う客って、さすがに少ないのかも。

「あかだ」と「くつわ」が何に由来するのか、ご主人が説明してくれます。

「あかだ」は「不老不死の薬」を意味する仏教の「阿伽陀」に由来している。平安時代,弘法大師が悪疫退散を祈願した際,お供えしたお米のお下がりで作ったのが始まりとされるとか。

「くつわ」は、1840年(天保5)にできた菓子で,津島神社の「茅の輪くぐり」の神事に使われる茅の輪を型どったものと言われ、尾張藩に献上したとも伝えられる。「茅の輪」って最初の写真に掲げた、あれです。
しかし門前に係留している神馬のくつわに似ていることから,「くつわ」と言われるようになったらしい。

ともに1979年(昭和54)に、津島市の「先祖の遺産」に指定されています。その遺産を江戸時代からの本来の形で守っているのが、いまやこの店1軒だけなんです。

これが「くつわ」の黄色いパッケージ。ちょっと変わった格好です。
これは黄色いのが120gで、倍の量が入っているパッケージは赤い色です。

パッケージの裏に由来や製法が書いてあります。

パッケージから出すと、こんな感じでビニールの袋に入っています。

「あかだ」は赤い包装紙に入って、紐で十字に結わえてあります。

180g入っています。原料は、米と菜種油、胡麻だけです。

赤い包装紙を開けると、経木を模した紙に包まれています。
「くつわ」のパッケージは、この形をまねたものですね。

「あかだ」と大きく書かれた表紙。

時代を感じさせるレトロなデザインです。

「津島名物 あかだ くつわ の由来」という紙がついています。

 

「あかだ」自体はこんな感じでビニールに入っています。
あんな硬いものをこんなに食べられるんだろうか・・・。

 

さて、この店の面白いところは、こうしたお菓子じゃなかったんです。
「あかだ」や「くつわ」よりも目立つ位置に、写真やトロフィーが飾ってあります。

火山の頂上で岩を持ち上げている写真。これってもしかして?
TVチャンピオン 第2回チャンピオン 16年11月18日

「TVビチャンピオンに出たんですか?」

この質問をした途端に、これまでもお話好きだったご主人の顔がゆるんで、さらに話に弾みがつきます。

大小のトロフィーがあるんですけど、

大きいのは、「夏休み!家族みんなで脳みそ体操 小学生頭柔らかIQ王選手権 チャンピオン 老舗和菓子屋の神童 岡田雄大」というプレートがついています。

チャンピオンになってるんだぁ!
「はい、しかも2連覇です」
えっ!

小さい方のトロフィー。

「夏休み!家族みんなで脳みそ体操 小学生頭柔らかIQ王Ⅱ 二連覇 現チャンピオン 岡田雄大」ですって!

すごい!
「嫁と娘もなんです。」
えっ?!

お嫁さんと孫娘も写真があります。

こっちは楯。
「GWも家族みんなで脳みそ体操!! 親子なぞなぞIQ王選手権 優勝 岡田雅代・晴佳」ですって!

家族3人がTVチャンピオンですよ。親子揃って、頭いいですね!

このことが新聞かテレビで取り上げられて、受験生がこの店の「くつわ」や「あがた」を買い求めに来るようになったそうです。

なるほど、硬いお菓子を食べると脳の刺激になって、頭が良くなるんですよ!
なんて話しているところに、当のお嬢さんが高校から帰宅。グッドタイミングで挨拶を交わしました。

お店のHPにも、TVチャンピオンのことがしっかり書いてあります。
「あかだ屋清七8代目(雄大)が TVチャンピオン(頭やわらかIQ王選手権)で2連覇しました。」
「あかだ屋清七 新旧看板娘’S 雅代と晴佳が親子なぞなぞIQ王選手権で優勝しました。」

最後にご主人夫婦を記念撮影。奥様は東京のご出身だそうで、ご主人が高田馬場近くの某大学に在籍し・・・。すてきなご夫婦です。
元気に長生きなさってください。

最後に、買って帰った「くつわ」も「あがた」も、うちの小学生の息子の口に合いました。硬さの後に残る香ばしさがいいんでしょう。


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